Republic of Roma
共和制ローマ


ポンペイウスとの抗争では、公正は私の方にあると確信している。

だからこそ諸君も、このわたしについてきてくれた。

だが、立場は公正でも、それを実施していく段階で公正を忘れたらどうなるか。

ポンペイウス側の不正を、非難する資格を失うではないか。

 諸君はローマ市民である!

ローマ市民であるからには、自らを正しく持つことを忘れるなどは許されないはずである!



カエサル「内乱記」より


歩兵戦力 ★★★★★
騎兵戦力 ★★★
射撃戦力 ★★
海戦力   ★★★★★
内政力   ★★★★★

ローマは歩兵と兵站能力で勝つ!


Praetoria
兵数 12〜40程 (HP2)
攻撃力 18
突撃ボーナス 63
武装タイプ 重装
総合防御力 16
 鎧 10
 防御技能
 盾
雇用費用
維持費
兵士の召集 最高の士気 強力な突撃 頑強
ローマ軍のインペラトールです。兵数は偉さによってかわります。

ローマ軍では、政治家でも軍事がわからないと一人前とは見なされませんでした。
ローマの指導層は若年の頃から、名誉あるキャリアである軍役に付き、実地経験を得たあと、初めて政界に進出していきました。




Praetoria
兵数 12〜40程 (HP2)
攻撃力 17
突撃ボーナス 63
武装タイプ 重装
総合防御力 17
 鎧 10
 防御技能
 盾
雇用費用
維持費
最高の士気 突撃陣形 強力な突撃 頑強
何故だかわかりませんがローマ軍のジェネラルは2種類のようです。




Equites Alares
兵数 40
攻撃力 17
突撃ボーナス 63
武装タイプ 重装
総合防御力 17
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 1802
維持費 861
歩兵を恐怖させる 最高の士気 突撃陣形 強力な突撃 頑強
エクイテスの上級バージョンですが、お値段の割には能力は他国の騎兵に劣ってる気がします。
ところで、Alaresは「翼」と訳して良いのでしょうか?そうすると翼騎兵?
イマイチどう訳していいのかわからないです……。誰か教えて……。(T_T)




Equites
兵数 40
攻撃力 17
突撃ボーナス 63
武装タイプ 重装
総合防御力 15
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 1739
維持費 832
兵士を鼓舞する 歩兵を恐怖させる 最高の士気 強力な突撃 とても頑強
ローマのエクイテス(騎士階級)は初期の頃は細い槍しか装備していなくて、ボキボキ槍が折れるわ、
盾は濡れるとぼろぼろになるわ、大変だったみたいです。
結局、ギリシアから石突き付きの槍を輸入したとか……。
(無論やがては自分達が自前で、マシな槍やら盾を生産しています。)
エクイテスは各軍団ごとに300騎が配属されていたそうです。

エクイテスは10万アッセ以上の財産を持つ市民から構成されておりました。
マリウスの軍制改革前ですと、お給料は1日12アッセ、1ヶ月18モディウスの小麦に、63モディウスの馬用大麦が支給されてました。(1モディウス9L)
因みに、当時ですと、ちょっとした技能を持った奴隷が一日に12アッセ稼いでました……。
エクイテス……薄給です……。




Aquila Legionaries
兵数 89
攻撃力 12 (投げ槍12)
突撃ボーナス 22
武装タイプ 重装
総合防御力 36
 鎧 10
 防御技能 17
 盾
雇用費用 750
維持費 460
兵士を鼓舞する 投擲後突撃 最高の士気 強力な突撃 とても頑強
掘削可能(攻城戦時)
マリウスの軍制改革後にようやく出現する「レッジョナリス」(ローマ軍団兵)です。
ローマの栄誉ある第一大隊歩兵かな?(直訳すると鷲の軍団兵なんすけど…どうなんでしょ?)
ともかく、上級のレッジョナリスです、全然逃げません。




Legionaries
兵数 82
攻撃力 12 (投げ槍12)
突撃ボーナス 22
武装タイプ 重装
総合防御力 36
 鎧 10
 防御技能 17
 盾
雇用費用 620
維持費 380
投擲後突撃 最高の士気 強力な突撃 とても頑強
掘削可能(攻城戦時)
マリウスの軍制改革後のレギオ(軍団)に所属する「レッジョナリス」(ローマ軍団兵)です。
この頃から、ローマ軍は国家が給料を払い、装備をも支給し始めたので軍装が統一されてきました。
ローマ軍は、これより今までの市民軍から、国家が給料を支給するプロフェッショナル軍隊への道を歩んで行きます。
兵役期間は基本1年、その後は各員で更新。で初任給は1年間で70デナリウスだそうです。
(かなり安く思えます…具体的にはこの給料で1年分の主食である小麦が買えるかどうかという額。)

マリウスの軍制改革の意味は、それまでプロレタリアート(無産階級)とされていた、貧民層の軍隊への入隊を認めたことにあります。
これによって、ローマ軍は、動員数を大幅に増加させることに成功し、かつ、中〜上流階級の人々の間にあった、緊急時以外の兵役を免除されているという貧民層への差別意識を緩和させることにも成功したようです。(用は貧民層の抱き込みに成功?)

軍制改革を経済的な面から見ますと、紀元前2世紀も後半になってくると、シチリア島を征服したことによって、安い小麦がローマ入って来るようになり、ローマ市民の多数を占める農民が、シチリア小麦との価格競争に敗れてしまい失業者が増加してしまいます。
これに対して、高度経済成長とシチリアへの投資によって財を築いたローマ市民も同時に発生します。
かくして兵役は前よりも、金持ちには面倒なものに、失業して首都ローマに雪崩れ込んできた農民には有益なものに変わっていきます。
軍制改革はそれら両方を解決し、かつ、低下し始めていたローマ軍の「質」を改善することに成功したのです。

装備は、グラディウス・ヒスパニクス(剣)、ピラム2本(投げ槍)、スクトゥム(楯)、メールシャツ(鎧)に、片足用すね当て、頬当てのついた兜でした。




Triarii
兵数 82
攻撃力
突撃ボーナス 24
武装タイプ 軽装
総合防御力 34
 鎧
 防御技能 17
 盾
雇用費用 690
維持費 380
対騎兵ボーナス 最高の士気 強力な突撃 頑強
掘削可能(攻城戦時)
共和制ローマ軍の第3戦列を形成する「トリアリィ」です。
当時のローマ軍は財産ごとに「クラシス」という単位で区切られており、その中で、第1〜第3クラシスの人々(財産10万〜5万アッセ)が年齢、戦闘経験ごとに分けられ、トリアリィ、プリンキペス、ハスタティとなり戦いました。装備は大体自前だったようです。

トリアリィは年輩の人で固められていた経験豊富な兵士(30代後半〜軍役の最高年齢45歳まで)の集まりで、
ハスタティやプリンキペスでも決着が付かない戦いの場合、要となる兵士でした。

当時のラテン語で、「トリアリィにいく」といえは、物事が終焉を迎えることを意味しました。
そして、こんな表現もあります。
 「トリアリィが戦い始めた……」
これは、指揮官から見たら、「負け戦確定」なやけっぱち状態の事だったりします…。

トリアリィは、「ハスタロンガエ」という2〜3mの槍と、「スクトゥム」(楯)、片足用すね当て、メールシャツを装備しており、
後方で暇な時は、片膝をついた状態で待機していたようです。
これは、ハスタティやプリンキペスが引いた時、突然第3列が現れるかのようにするための、布石のようです。
後に、トリアリィも徐々にではありますが、ハスタロンガを、「ピラム」(投げ槍)に持ち替えていきました。




Principes
兵数 82
攻撃力 11 (投げ槍11)
突撃ボーナス 20
武装タイプ 重装
総合防御力 32
 鎧
 防御技能 15
 盾
雇用費用 520
維持費 290
投擲後突撃 最高の士気 強力な突撃 頑強
掘削可能(攻城戦時)
ローマ軍の第2戦列を構成する「プリンキペス」ですが、装備は「メールシャツ」(鎧)以外はあんまりはハスタティと変わりません。
彼らは、ハスタティよりは年齢も上(30代)だったようです。
プリンキペスは、自前で良い鎧を購入できる人々でしたが、そのおかげで初期の頃は、装備(主に鎧)にバラつきがあったみたいです。

プリンキペスは、ハスタティでは決着がつかない場合、ハスタティが下がった後、「ピラム」(投げ槍)を投げ、
抜刀後、敵陣に突撃を仕掛けました。
丁度ピュロス王がローマに攻めてくる時代(紀元前275年)では、プリンキペスはまだ、トリアリィが持つような「ハスタロンガエ」を装備していたみたいですが、カルタゴ戦争までには、ハスタを「ピラム」に持ち替え、さらに剣を装備したようです。

マリウス軍制改革以前のローマ軍歩兵は重装、軽装ともに、1日4アッセのお給料と、1ヶ月6モディウス(1モディウス9L)の小麦が支給されてました。
しかし、1ヶ月分の小麦は給料から天引きされてました。
それに対して、同盟軍からの参加兵は給料はそれぞれの出身国が負担し、1ヶ月分の小麦は、ローマがタダで支給してました。
ローマの市民軍というのは、安日給な上、食費まで天引きされている人々が最前線で戦っている軍隊みたいです。




Hastati
兵数 82
攻撃力 10 (投げ槍11)
突撃ボーナス 20
武装タイプ 重装
総合防御力 25
 鎧
 防御技能 13
 盾
雇用費用 420
維持費 220
投擲後突撃 最高の士気 強力な突撃 とても頑強
掘削可能(攻城戦時)
ローマ軍の第1戦列を構成する「ハスタティ」です。
比較的、若年層の人々が、ハスタティとなって戦ったようです。

基本的な装備は、「グラディウス」(剣)、「ピラム2本」(投げ槍)、「スクトゥム」(楯)、片足用すね当て、胴鎧、頬当てのついた兜でした。
紀元前279年には、このような軍装をしていたと思われます。
ハスタティの意味は「槍(ハスタ)を持つ兵士」です。
どうも、もっと昔ですと、長い槍を装備していたのではないかと?そんな気がします。

ハスタティは、ヴェリテスが散兵戦を終えて引いた後、「ピラム」(投げ槍)を投げ、若さに物を言わせて、突撃しました。
また、軽装歩兵として、特殊任務もこなしたようです。

ローマ軍の兵役期間は、カルタゴ戦争終結までは1年でした。
これは、1年で自宅に帰還させないと、農民の市民が多かったローマ軍では、畑が荒れてしまい生計を立てれなくなり、市民が路頭に迷ってしまうからという理由で制定されていたようです。




Velites
兵数 80
攻撃力 8 (投げ槍10)
突撃ボーナス 20
武装タイプ 射撃
総合防御力 15
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 281
維持費 108
草地で隠れる 森で戦闘ボーナス 最高の士気 とても頑強
すばやい移動 掘削可能(攻城戦時)
ローマ軍の最前列で散兵戦を演じる、「ヴェリテス」です。
ヴェリテスは「軽武装兵」の意味で、最も貧しく(財産5万〜12500アッセの第4〜第5クラシス?)、最も若い人たちで構成されていました。
紀元前2世紀にはヴェリテスで定着していたようですが、それ以前は、「ロラリイ」と呼ばれてたそうです。

装備は、グラディウス、「ジャベリン」5〜7本(投げ槍)、「パルマ」(円形楯)です。

ヴェリテスは通常、散兵戦の後は、トリアリィがいる第3戦列まで退却して後、
必要に応じて、予備部隊として活用されました。

ローマ軍はおもしろいことに、各地域のローマ市民から軍役担当者を、抽選で選んでました。
(あんまりにも、運良く抽選から外れていると、調整されるみたいですが……)
多い人では一生の間に10回も軍役を担当したそうで、その場合は、周囲からは「名誉あるキャリアを積んでいる、すばらしい人!」と褒められたみたいです。




Funditores
兵数 80
攻撃力 3 (投石2)
突撃ボーナス 19
武装タイプ 射撃
総合防御力
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 265
維持費 130
森で戦闘ボーナス 長射程 最高の士気 とても頑強
すばやい移動 掘削可能(攻城戦時)
ローマ軍の投石部隊のようですが、詳しくはわかりません。
どのみち能力が低すぎるので、ゲーム内で無理に彼らを使う必要はないでしょう。




Ballistas
兵数 24
攻撃力 (対人53) (対建物24)
突撃ボーナス
武装タイプ 軽装
総合防御力 10
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 920
維持費 116
人間貫通 長射程 最高の士気 火矢使用可能
隠蔽不可
今回4台に増殖した「バリスタ」です。
1台につき、11名の操作員が必要だったみたいです。

バリスタは、髪の毛や、動物の腱を縒って太網をかせとなる木枠にかけ、2本の腕木を取り付けた攻城兵器です。
比較的正確な射撃ができ、射程が長い、という利点はありましたが、威力を増すと、太網の寿命が短くなる、湿度によって威力が減少するなどの短所もありました。




Scorpions
兵数 24
攻撃力 (対人43) (対建物0)
突撃ボーナス
武装タイプ 軽装
総合防御力 10
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 1150
維持費 116
人間貫通 超長射程 最高の士気 火矢使用可能
隠蔽不可 壁には無力
小型化されたバリスタがこの「スコルピオン」です。
アルキメデスが開発したようでして、ローマ軍では通常、「マヌバリスタ」、「アルクバリスタ」、「カロバリスタ」などと呼ばれていました。




Bireme
兵数 20
攻撃力 10
突撃ボーナス
武装タイプ 重装
総合防御力
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 700
維持費 230
なし
古代の「二段層ガレー船」です。
漕ぎ手が1人1本のオールを、船腹に平行に段ちがいに造られた二段の段に並んで座って漕ぐので、二段層ガレー船と呼ばれました。
この時代ですと、艦船に対する有効な射出兵器が無かったため、海戦は船と船を接舷させての白兵戦で勝敗を決しました。




Trireme
兵数 20
攻撃力 12
突撃ボーナス
武装タイプ 重装
総合防御力
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 900
維持費 280
なし
「三段層ガレー船」です。
1隻につき、漕ぎ手100人、白兵戦要員100人を積載できました。




Quinquereme
兵数 20
攻撃力 26
突撃ボーナス
武装タイプ 重装
総合防御力
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 1200
維持費 400
なし
「五段層ガレー船」、1隻につき、漕ぎ手300人、白兵戦要員300人を積載できました。
ローマでは第一次ポエニ戦争の時に、カルタゴに対抗するために初めて建造しましたが、拿捕したカルタゴの五段層ガレー船を解体して、まるまるコピーしたそうです。
逆に言うと、当時ではカルタゴ以外は建造が難しいくらい、お金と技術のかかる大型船だったようです。
因みに、ローマで初のまっとうな海軍は半年で建造、編成され、100隻の五段層ガレーと、200隻の三段層ガレーを所有していました。
にわか仕込みの海軍で歴戦の海運国カルタゴにケンカ売るのですから、ローマも結構無茶します。




Corvus Quinquereme
兵数 20
攻撃力 27
突撃ボーナス
武装タイプ 重装
総合防御力
 鎧
 防御技能
 盾
雇用費用 1500
維持費 430
なし
「カラス付き五段層ガレー船」、能力の基本は五段層ガレー船と変わりませんが、頭に浅橋を装備したローマ軍考案のガレー船です。
海の民のカルタゴ人から見ると、船の美観を思いっきり損なった船だったので、最初、思いっきり笑われたみたいです。

しかしながら、ローマ人は実用性重視の民族でしたので、気にせずミラッツォ沖の海戦に挑みます。

敵艦に接舷!
「カラス」で敵艦に素早く大量に重装歩兵を送り込む!
敵艦制圧!

と、ローマ海軍始終有利に進み、操船能力が圧倒的に優れていたはずのカルタゴ海軍は、
沈没15隻、ローマ軍による拿捕30隻という損害を出し大敗北を喫します。
(しかもカルタゴ海軍はローマ海軍の1.5倍という数でした。)
因みに、この海戦におけるローマ軍の損害はわずかであったそうです。







私が自由にした人々が再び私に剣を向けることになるとしても、そのようなことには心をわずらわせたくない。

何にもまして私が自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実にいきることである。

だから、他の人々も、そうあって当然と思っている。



カエサルがキケロに出した手紙より



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